日経平均株価が上昇すると株式投資に興味を持つ人が多くなります。
現在の株価上昇については日本経済や金融市場も堅調と考えられています。
2014年以降NISA(少額投資非課税制度)が100万円から120万円まで非課税枠が増枠されたことで投資人気も高まり、株式市場に流れる資金が増えたのも現実です。

近年では、インターネットトレードに取り組む一般投資家が多くなりました。
株式投資にはリスクが存在し、投資元本を割り込む可能性があります。
あらかじめ、リスクを十分に理解し、正しい資金管理のもと売りに取り組むことが求められます。

株式市場では、人為的な相場操縦により、株価操作を行い短期的に利益を得る「仕手」という集団がいます。
仕手のターゲットとなる銘柄を「仕手株」といいます。
仕手は莫大な資金を持ち、大量資金投機により、株価操作で値を吊り上げます。

本来、多くの銘柄は、株価を上昇させるファンダメンタルズの影響を受けることなく、大量買いによる株価上昇を引き起こします。
仕手の資金以外に一般投資家が上昇株に群がることを「提灯を点ける」といいます。
上昇途中に売り抜ければよいのですが、目標株価に達すると仕手は一転して売りに転じます。

仕手が売れば、相場は一気に崩れ、株価は暴落という状況で下げるでしょう。
提灯を点けた一般投資家は高値掴みとなり、含み損を生じます。
下落局面で損切りをすることが出来る一般投資家は極めて少なく、下落後の下値相場で塩漬株となる可能性が高いです。

仕手株は仕手筋が手じまいとした後、見向きもされなくなることが多く、その後相場が上昇する可能性が低いといわれています。
仕手は株式市場に投じられる資金獲得を目的にしています。一般投資家の中には少ない資金で短期投資による利益確定を目論む人もいるでしょう。

しかし、仕手はその投資家心理の読み取り、投資する資金を狙います。
一般的に株価上昇の第一要因は企業業績といわれています。業績動向に関係なく株価が急騰した銘柄には注意が必要です。

仕手株を見分ける方法

一般投資家が仕手株に手を出すことは損失を招く危険性が高いです。
株価が上昇する要素を「材料」といいます。
この材料不足の状況で価格が上昇する銘柄には特に注意が必要です。
日足10%以上の上昇がみられる場合、仕手株と思って良いでしょう。
仕手株には特徴があると言われています。

  • 発行済み株式数が少ない銘柄
  • 資本金が少ない企業
  • 業績の悪化した企業あるいは成長がストップした企業銘柄
  • 長期で低位水準である銘柄(一株300円以下の銘)
  • 浮動株比率が小さい銘柄

主に上記のような銘柄などがターゲットとなると考えられています。
このような銘柄への投資は極めて危険性が高いです。
少額な資金を元に投資する人の中に、短期で利益確定を目論む人がおり、その多くは初心者で、仕手の存在を知らずに資金を注入してしまうケースが多いです。

仕手は仕込みといわれる買い付けを行い、株価を吊り上げます。
約定する目的ではなく、目標価格以上や以下で注文を入れ、約定後にキャンセルし、売り抜けるという「見せ板(見せ玉)」があります。
また、仕手筋がターゲットとする銘柄に空売りが入ることがあり、仕手の売り抜けにより暴落すると空売りで利益を得る信用取引に取り組むベテラン投資家の存在も奥にあるため、初心者が仕手に手を出すことは避ける方が良いでしょう。
仕手は、業績の良い株価が堅調な銘柄はターゲットにしません。

上昇の余地がある銘柄は売り抜けが出来ないため、材料不足で常に低位で推移する銘柄にのみ注目しています。
業績の良くない銘柄を購入しなければ仕手に掛かることはありません。
証券会社では値上がり率(株価上昇率)を算出していますが、値上がり率に常に出てくる銘柄には注意が必要です。
値上り率が高くなる根拠がない限り、それは注目すべき銘柄ではありません。